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2012.04.10掲載
デザインマラソンはユーザー参加型デザインワークショップです。障がいを持ったセンシティブユーザーと、プロのデザイナーや学生デザイナーが集まり、チームを構成します。そのユーザーと対話をしながら、現場で実際の調査をして、さまざまな問題をお互いに共有します。そして、それを共有しながら48時間のなかで創造的を解決を試み、新たなデザインを開発し発表するものです。これまでに国際会議を含め、6回開催しています。
チーム構成は、ユーザー1名、そのサポートのチームリーダー、デザイナー、学生ボランティア、そして運営サポーターです。5チーム、43名で構成しました。金沢工芸大学の荒井教授にデザインマラソン開催当初から参画していただき、アドバイスや支援を行っていただいています。今回は15企業、27名のプロのデザイナーが参加しました。
最終日に公開審査としてデザインの発表会を行いました。チーム毎が発表を行い、その後、会場の全員投票によりベストデザイン賞とベストプレゼンテーション賞の2つの賞が決定しました。
ベストデザイン賞にはDチームのお弁当箱の案が選ばれました。これは、おかずごとにおにぎり型の小さなパックに入れることで料理が混ざらず、視覚障がい者にも食べやすいお弁当を考えたものです。
ベストコミュニケーション賞には、Bチームのココネットという、待ち時間も楽しくコミュニケーションも取れるというバスとバス停の提案が選ばれました。
デザインマラソンから生まれる成果は次のとおりです。
1つ目はUDの考え方の普及です。
2つ目は、デザイナーや学生が参加することで次世代のリーダーを育成することです。実際に商品の開発をしながら、次のステージに繋げていきます。
3つ目として、一番大切なことは、実際の生活者とその問題を共有しながら、デザイナーも一緒に考え、一緒に課題を解決する手法であるということです。共有するという意味は、問題解決型の一方向のデザイン行為ではなく、地域と密着しながら生活を見つめなおし、より良い生活や楽しむ事をみつけて新しいステージに繋げることだと思います。
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