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【トライアル版】「IAUD 字幕CMアドバイザリーサービス」 が、テレビCMに起用されました!
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2003.12.06掲載
12月6日、日産本社講堂(銀座)にて、発足記念公開セミナーを開催しました。一般の方を含め、400名の方々に参加いただきました。
記念講演は、英国王立芸術大学院 教授のロジャー・コールマン氏をお招きして「IAUDへの期待と世界の潮流」と題してお話いただきました。 「私たちはデザインによって不便さを強いられている、一方でデザインによって行動範囲を広げることもできる」というメッセージで始まり、世界と日本とEUにおける高齢化の現状が解説されました。その後、行動観察やユーザーとの対話により、スーパーのベーコンのシールパッケージや庭仕事用の工具等の改良をした事例が紹介され、最後はコールマン教授が提唱するInclusive Design(包括的デザイン)の考え方を紹介して締めくくられました。
→Inclusive Design(包括的デザイン)については、以下を参照。
http://www.hhrc.rca.ac.uk
http://www.designcouncil.org.uk/inclusivedesign/education
シンポジウムは、パネリストがそれぞれの立場からの取組みを紹介され、それに基づき会場からも質問を受け、進められました。川口理事長が「この協議会はなくなるのが目標」と述べられたことをきっかけに、会場から「UDであることを生活者に伝える必要があるのか?」という質問がありました。「究極の目標は、全てのものやことがUDを実践し、生活者が自分の目で自分のためによいものを選ぶことができるようになること。そうなれば、協議会は不要になる」ことを確認しました。その他、協議会の運営の中での知的財産の問題などが、議論されました。生活者との対話を重視した協議会運営の重要さを確認したシンポジウムでした。
最後に、ロジャー・コールマン教授から講評がありました。「生活者と開発者との対話のサイクルをきちんと構築することの重要性」と、「ここで紹介された日本でこれまで実践・蓄積されてきた成果を、もっと多くの人に伝えて共有することの重要性」が強調され、これらを実現するIAUDの活動と世界への情報発信への期待で締めくくられました。
別会場では、発会式・記念パーティの時と同様、会員各社のパネルや商品が展示され、来場された方々に熱心にご覧いただきました。