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2004年度 第2回 余暇のUDプロジェクト会合記録

2004.07.15掲載

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5月27日木曜日、舞浜のオリエンタルランド パナソニックラウンジにて第2回余暇のUDプロジェクト会合が開催されました。

1 講演会 オリエンタルランドの取り組み ~結果としてのUD~

オリエンタルランド クリエイティブ業務部長 望月氏、運営本部運営企画室 野口氏


写真1:講演に聞き入るPJメンバー

望月氏より、東京ディズニーランドは「すべての人に楽しんでもらうパーク」として、障害者割引はなく、大人は皆同じ料金に設定していること。そのことが、すべてのゲストがVIPであるという、「結果としてのUD」につながっているとのお話がありました。


下記のようなさまざまな取り組みについてのご紹介がありました。

  • 安全面での配慮~主要導線の段差解消、スリップ防止策、スロープ、エレベーターの設置
  • 視覚障害者の方に来場いただいて体験調査を実施し、その結果を元にアクセスを改善
  • サービス施設・レストルームの改良~車イスに対応し、水飲み機、レジカウンター、シアターの構造を改良、設備の情報提供に配慮
  • 触地図の作成
  • 音声ガイドシステム~ディズニーシーでは、今まで歩いてきたコースを認識できる
  • 外国語字幕表示システムの導入(日本語、英語、中国語)
  • 聴覚障害の方向けにアトラクションのストーリーペーパーを作成
  • 手話の社内検定実施

まとめとして、「東京ディズニーランドはバリアフリーのパークですとは言わない。~に配慮していると感じさせるのは良くないのではないか。ソフト(サービス等)とハード(施設等)のいい関係が必要であり、組合せでよい良いものを作っていく。パークは永遠に完成することはなく、常に変化し続けるものである」とのお話がありました。


次に野口氏より、オリエンタルランドで働く2万人のキャストの教育についてのご紹介がありました。キャストはまずディズニーのフィロソフィーを学び、次に各店舗・アトラクションの研修を行います。そして、マニュアルに基づいてディスアビリティーゲストへの対応を学んでいきます。


また、次のような取り組みについてご紹介がありました。

  • サービスツールの作成
  • インフォメーションブック、CDを、主に介護学校に配布
  • テーマごとに樹脂製の携帯触地図を準備
  • すべてのパークの不便さ調査を3年前から実施
  • ゲストアシスタンスカードには、障害の状況確認ではなく、何を望むかを記入いただく

2 見学会 アトラクション インディ・ジョーンズ・アドベンチャー/ディズニーシー園内体験


参加者全員で、松下電器産業提供のインディ・ジョーンズ・アドベンチャーを体験し、通路の水飲み場やアクセスしやすさを確認しました。


写真2:水飲み場の使いやすさを確認

写真3:インディ・ジョーンズ・アドベンチャーを見学

また、希望者がディズニーシーへ入場し、さまざまな確認を行いました。

 
写真4:触地図に触れてみる

写真5:施設を見学するPJメンバー
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