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色覚】色弱(P型、D型、T型)

特徴

人間の目の網膜にある3種類の錐体(光を受ける視細胞)の一部または全てが無い、あるいは分光感度がずれているために、3種類の錐体が揃っている人とは異なった色の見え方がする。

 P型:赤い光を主に感じる錐体が無い、あるいは分光感度がずれている。
 D型:緑の光を主に感じる錐体が無い、あるいは分光感度がずれている。
   
P型とD型は見え方が似ており、赤近辺の色と緑近辺の色の識別が困難。
色弱者のほとんどがこれらのどちらかのタイプである。

 T型:青い光を主に感じる錐体が無いため、青色付近の識別が困難
 A型:3種類の錐体のうち1種類しか持たない、または全てが無いため、色を明暗でしか感じることができない。

T型とA型は、極めて該当者が少ない。

原因となる主な疾病

遺伝的な色覚の違いは「多様性で」あり、疾病とはされない。

代替手段、自助具、携行医療機器、対処法、など

カラーセロファン
色弱者用サングラス

日本の該当者数

すべてのタイプの色弱者の合計は、推計325万人(男性312万人、女性13万人)
(「バリアフリーの推進に関する行政評価・監視」平成18年1月19日 8管区行政評価局(支局を含む。)、沖縄行政評価事務所及び11行政評価事務所が、平成16年8月から16年11月にかけて実地に調査した結果)

(参考)
・人種により出現率に差がある。
(白色人種:8% 黄色人種:5% 黒色人種:2〜4%)
・T型、A型は極めて少ない。

一般的な配慮方法

色だけに頼らない表記方法(カラーキーへの文字併記)、区別可能な色彩の採用、触覚や音による状況把握
Ex.標準化された凸記号、報知音の使用(スタート/ストップなど)、自照/蓄光する操作部、ボタン形状の工夫、見易いカラーコントラスト、音声案内、音声ナビゲーション、大きな文字表示(サイズ切り替え機能)