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色のユニヴァーサルデザインの取組み成果紹介

2014.03.06掲載

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「メディアのUD」プロジェクトは、UDの視点でメディアの変化をとらえ、新たな社会的課題を見つけ出すことを課題にしており、メディアにおけるUDの課題を関係機関に発信し、情報保障への社会的配慮を促すことを目的にしています。



色のユニヴァーサルデザインとは

赤、緑、青などさまざまな色相を使った「見分け」は簡便であり、事物の分類や識別にも一般的に用いられます。
しかし、色弱者のように一般と比べて色が見分けにくい人がいることはあまり知られていませんが、日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、日本全体で320万人以上いるとされています。
色弱者に限らず、色の認識の個人差、目の疾患や加齢に伴った色の感じ方の変化も含め、色の見え方が異なっても、情報が伝わるよう配慮するという考え方が、「カラーユニバーサルデザイン(カラーUD)」です。

※色覚に関する表現に関して、メディアのUDプロジェクトでは、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構が提唱する呼称を用いています



多くの人々に伝わる「カラーUDグラデーション」の研究

課題の発見:

東日本大震災後に各種の警戒表示を調べたところ、気象情報やハザード情報に、「色弱者には、いくつかの色が同じ色に見えてしまう」もの、また発信されるものにより「色使いが統一されていない」、「色の連続性を感じられない」ものがあることが分かりました。
直接人命に関わる情報にも関わらず、読み取り方の誤りにより、速やかに情報を伝達することができない可能性が想定されました。



研究目的:

誰にでも色の区別が出来て、連続的な色変化(グラデーション)が感じられる「カラーUDグラデーション」を開発、気象情報やハザード表示に活用されること。



「カラーUDグラデーション」の開発:

色の見え方が異なる様々な人に配慮し、色相や色数について検討を行い、10色汎用「カラーUDグラデーション」(図1)を開発しました。

10色汎用グラデーション:10色汎用カラーUDグラデーションのオリジナル画像 色弱者による見分けやすさをシミュレーション:オリジナル画像を色弱の方の見え方にシミュレーションした画像

図1:10色汎用カラーUDグラデーション

10色汎用「カラーUDグラデーション」の、L*a*b*色空間分析を行ったところ、隣り合う色同士の差異が明確かつ色相同士の間隔がほぼ均一になっていることが確認できました。



適用事例:

「カラーUDグラデーション」開発の知見をもとに、気象庁が進めていたホームページにおける「気象情報の配色に関する設定指針」策定に協力しました。
※日本気象協会、東京大学分子細胞生物学研究室、カラーユニバーサルデザイン機構との共同チームにより実施


図2:カラーUDグラデーションを適用した「降水量強度分布観測データ」

図2:カラーUDグラデーションを適用した「降水量強度分布観測データ」


図3:「降水量強度分布観測データ」色覚シミュレーション(P型・D型)

図3:色覚シミュレーション(P型・D型)



成果紹介冊子のご紹介

研究の進め方や、より具体的な説明を、冊子にまとめました。

成果紹介冊子(PDF:713KB)


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