はじめに
2002年11月、横浜においてユニヴァーサルデザイン(UD)に関する我が国初の国際会議が開催されました。そして、最終日に発表された「国際ユニヴァーサルデザイン宣言」では、一人一人の人間性を尊重した社会環境づくりをUDと呼び、使い手と作り手の関係を再構築することで、社会のすべての面に適用すべき人間中心のしくみ作りを急ぐことが重要であると提言されました。以来、この宣言に基づいた活動をさまざまな分野でさまざまな方々が実践してきたことと推察いたします。
2006年の京都、2010年の浜松、2012年の福岡を経て、東京にて開催される今回の国際会議では、さらに進展した研究や実践の成果、そして未来への展望を日本から世界に発信すると共に、さらなる情報の共有化と人的交流を行うことで、より質の高いUD社会の実現をめざします。
今回の会議のテーマは、「ユニヴァーサルデザインのグローカル展開〜東京2020オリンピック・パラリンピックへ向けて〜」とし、全体会議、分科会などにおいて活発な意見交換を展開したいと考えております。
つきましては、産、官、学および市民活動などさまざまな分野で活躍されている方々から、これまでの活動実績およびこれからのUDのさらなる発展に向けた課題や新たな提案を発表していただきたく、下記のとおり、研究発表・報告・論説などの論文募集をいたします。
論文要約(5月31日締め切り)は、発表あるいは実施したいプレゼンテーションやワークショップの主題や活動内容がわかるように記述してください。論文審査委員会からのフィードバックを適切に行ない、本論文(7月31日締め切り)の執筆を円滑に進めていただくためですので、どうぞよろしくお願いします。