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S-06

東アジアにおけるUD

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韓国のユニヴァーサルデザイン

高 榮俊

ソウル科学技術大学校デザイン学科教授/韓国デザイン学会副会長:韓国

Young-jun Ko

Professor of Design Dept., Seoul National University of Science and Technology(Seoultech) / Vice President, Korea Society of Science of Design(KSSD): Korea

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急速な高齢化および障害者の社会的統合の必要性に伴い、製品や環境にユニヴァーサルデザイン(UD)を取り入れることが求められ、そのニーズに応えるために様々な取り組みが行われてきた。例えば、UDのコンテストや展示会、公務員を対象としたUD教育が行われてその成果が生まれている。最近開業したいくつかの地下鉄駅では、エスカレーター、階段、エレベーターが並んで設置され、自分で好きなものを選んで利用できるようになっている。漢江の周辺の公園は地下道とエレベーターで繋がり自転車で行けるようになった。ユニヴァーサルデザインの持続可能な適用に向けて福利厚生施設などのUDガイドラインが発表された。ユニヴァーサル・キッチンを開発した会社もある。また、災害や安全に対する関心の高まりを反映して災害に備えた製品やマニュアルが設計され、環境や製品はさらに利用し易く使い易くなっている。しかし、これまでの成果は一部の団体と研究者によるところが大きい。国内で更にUDを進めていくには、企業や地方自治体による積極的関与が不可欠である。そこで、企業および地方自治体の製品や環境にUDの組み入れを求めるのみならず、企業や地方自治体の関与を促す政策を策定することも検討すべきであろう。


香港は万人のための都市か? 

陳 麗喬

香港建築センター副所長:香港

Chan Lai Kiu

Vice Chairman of Hong Kong Architecture Centre: China

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「万人のための建築」の推進を使命とする慈善団体「香港建築センター」の創設メンバーであり、現在同センターの副所長を務める陳博士が、香港におけるユニヴァーサルデザインに関する意見を述べる。2012年、香港の女性の平均余命は、1985年以来初めて日本を抜いて世界一となった。しかし、香港では、ユニヴァーサルデザインの展開が遅れ、増加する高齢者や障害者のニーズに応え切れていない。陳博士は、人口密度が非常に高く、坂や入院患者の多い香港が抱えている問題、およびその最近の推移、中国四川省大地震後の復興への参加から香港が学んだことについて語る。また、陳博士は建築家であるとともにアーティストでもあり、厳然たる事実を超えた感覚的な角度からの私見も発表する。


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第4回国際ユニヴァーサルデザイン会議2012 事務局
e-mail : info@iaud.net
Fax : 045-901-8417
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