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KS-07: 特別報告

アジアのモビリティ2

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公共交通・通勤設備におけるすべての人のためのモビリティ

イサ・ビン・カマリ

シンガポール陸上交通局部長:シンガポール

Isa Bin Kamari

Manager, Architecture Land Transport Authority: Singapore

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今回の講演では、さまざまなニーズに対応する費用効果の高い陸上交通システムを提供し、人間中心の陸上交通システムのビジョン実現に向けてシンガポール陸上交通局が実施している各種事業を紹介する。そうした事業では、すべての通勤者が円滑に目的地間を移動できるように交通および通勤設備におけるバリアフリー・アクセシビリティ(利便性)、接続性、統合を図るための計画立案や設計戦略に取り組んでいる。交通・通勤設備とは、シンガポールの地下鉄・高架鉄道であるMRTの駅、バスのインターチェンジ、バス停やタクシー乗り場、歩道橋、地下道、屋根付き通路などである。陸上交通局の取り組みは、交通手段の選択肢のひとつとして公共交通を整備し、道路網の最適化を図って道路網の利便性を強化し、サービスの質を向上するための戦略的推進力のひとつとなっている。


台湾の交通

吳可久

国立台北技術大学院准教授:台湾

Ko-chiu Wu

Associate Professor, National Taipei University of Technology: R.O.C.

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社会の高齢化が進むなか、台湾では、すべての人にユニヴァーサルな環境を創り出すことがなかでも重要な課題との認識が広まっている。「高齢化社会」の文脈においてバリアフリー(BF)からユニヴァーサルデザイン(UD)の環境に転換を図る上での大きな問題は、古い都市の骨組みを新しいユーザフレンドリーなインタフェースと統合することにある。加えて、建築や交通の管理委員会など異なる階層的な当局機関間の関係を綿密に調整する必要がある。本報告では、バス、地下鉄、鉄道および台湾高速鉄道の駅、歩道・横断歩道、アーケード、公園の遊歩道など主な交通システムにUDの理念を適用するさまざまなモビリティの課題について、広範囲にわたって行われてきた事例研究やPOE(施設利用者満足度調査)による分析を紹介する。台湾において、高齢者や障がい者の社会への積極的な参加を促すには、ユーザフレンドリーなインタフェースを使用して公共の場所のモビリティ環境を改善することが必要である。たとえば、障がい者に配慮したバス、歩行者に配慮した通り、主なバス・鉄道の駅における便利な輸送システムなどの整備や、建造物および交通システムにおけるインテリジェント技術の開発に取り組む必要がある。交通環境において平等なモビリティの権利をすべての人にもたらすためには、「台湾のすべての人々のためのモビリティ」という目標の達成に向けて大いに努力しなければならないことは明らかだ。


(2010年10月16日現在)
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