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開催趣旨

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UD2010テーマ

人と地球の未来のために

持続可能な共生社会の実現へ向けて


開催趣意書

2009年10月1日


 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD:総裁 寬仁親王殿下)は、2010年10月、静岡県浜松市において「第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議 2010 in はままつ」を開催いたします。

 2002年11月、横浜においてユニヴァーサルデザイン(UD)に関する我が国初の国際会議が開催され、その最後を飾る「国際ユニヴァーサルデザイン宣言」では、一人一人の人間性を尊重した社会環境づくりをUDと呼び、使い手と作り手の関係を再構築することで、社会のすべての面に適用されるべき人間中心のしくみ作りを急ぐことが重要と提言されました。世界に先駆け超高齢社会に突入した日本には、増加する高齢者をはじめ、障害者、子供や妊産婦、あるいは言葉や生活習慣の異なる外国人など多様な人々にとって、安全で暮らしやすい社会モデルを構築していく責任があります。そのためには、まず年齢、性別、国籍や能力の違いなどで不当に排除されることのないよう、社会のあらゆる局面で人間性や多様性に配慮したデザインを徹底しなければなりません。
 横浜会議の理念を継承し発足したIAUDは、2006年10月、「第2回国際ユニヴァーサルデザイン会議2006 in 京都」を開催しました。過去と現在が融合し、さらに新しい価値を創り続けている京都で、しかも京都議定書が議決された会議場でさまざまな議論が交わされたことは、持続可能(サステイナブル)な社会環境づくりという全地球的命題もUDの課題であると再確認する良い機会となりました。

 20世紀後半より顕著となった地球温暖化による生態系や人類の活動への悪影響を阻止するためには、その元凶たる温室効果ガスの排出量を大幅に削減することが望まれており、日本政府は9月の国連サミットにおいて、2020年までに温室効果ガスを1990年レヴェルから25%削減するとの画期的な表明を行ないました。厳しい数値目標ではありますが、もはやこれを無視しては社会の健全な発展は望めず、企業、行政、研究機関、そして生活者の一人一人が互いに連携し、英知を結集して解決していかなければなりません。人間性を尊重した、そして生態系に負荷をかけない社会環境づくりというUDの新たな挑戦から生まれる革新と創造は、我が国の国民すべてにとって有益であるばかりでなく、ひいては地球環境と人類全体の未来へ大いに貢献することと信じます。

 今回の国際会議では、「人と地球の未来のために〜持続可能な共生社会の実現へ向けて」とのテーマを掲げ、国内外の参加者の活発な意見交換と相互交流を通して、持続的、かつ自発的な行動を促しながら、より質の高いUD社会の実現をめざします。
 ぜひ、これらの趣旨をご理解賜り、さまざまな立場の方々の幅広いご支援とご協力、そして積極的なご参加を切にお願いいたします。

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第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議 2010 in はままつ 事務局
e-mail : info@iaud.net
Fax : 045-901-8417
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