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KS-10b: 特別講演・報告

米国のUD

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米国の視点、動向と機会

ヴァレリー・フレッチャー

人間中心デザイン研究所所長:米国

Valerie Fletcher

Executive Director, Institute for Human-Centered Design: USA

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ユニヴァーサルデザインという世界的運動の基本を成す理念の多くは、米国で生まれた。その米国におけるユニヴァーサルデザインの進展について概観する。進展は決して一直線に進んだものではない。デザイナーやその他専門家にとって教育の機会はあまりに少なく、一般市民の認識も不足している。ユニヴァーサルデザインは、人々のためのデザインについてさまざまに考える基本的な方法としてではなく、アクセシビリティの基準としてとらえられているのが一般的である。

好ましい動向が見られている。持続可能性(サステイナビリティ)への関心は「グリーン」(環境の持続可能性)から始まったが、しかしそれは、社会的に持続可能なデザインへの配慮、そして人の健康とウェルビーイングを中心に考える道を開いた。とりわけヘルスケアにおける科学的根拠に基づくデザインは、多種多様なユーザの経験を重視する強力なトレンドとなっている。米国の優れた人口統計データは、若者、成人および高齢者の機能的制約のパターンの変化に注意を促すものとなっている。脳性疾患の有病率の増大を背景に、この複雑で多様な疾患のニーズを踏まえて、環境、製品、情報、コミュニケーションの特性を研究する新たなリサーチが推進されている。ユーザーエキスパートの参加型分析やデザインへの参画は、低迷する市場において自社の差別化に懸命な企業や機関に受け入れられつつある。


(2010年10月11日現在)
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国際ユニヴァーサルデザイン会議2010 事務局
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