デンマークの多様性受容と自己決定権

福祉先進国、環境立国と呼ばれるデンマークには参照とすべき事が多い。そして、その国の取り組みの多くは、その国の価値観に起因している。この価値観を捉えた上で事例参照、導入しなければ持続維持可能な活動になりえない。二者択一を迫られたとき、私たちは容易に自己の価値観で判断し活動を中断しかねない。デンマークにある「重度障がい者を受け入れるエグモント・ホイスコーレン (国民高等学校)」、「多様な国から生徒を受け入れるクロゴップ・ホイスコーレン(国民高等学校)」、「乳幼児から高齢者まで が共同生活をするスヴァンホルム(エコビレッジ)」での長期にわたるエスノグラフィ、そして現地の幼稚園、国民学校、高齢者施設、補助器具センターなどの視察を通じて、デンマーク人の価値観を踏まえた"人とモノとの関係”を紐解いてみる。その上で今後の日本の課題を提言したい。