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KS-05: 特別講演

旅・観光のUD2

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ツーリズム・フォー・オールの成功要素:バルセロナの事例

フランセスク・アラガイ

デザインフォーオール財団代表:スペイン

FRANCESC ARAGALL I CLAVÉ

President, Design for All Foundation : Spain

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オリンピックや博覧会を主催した都市は、観光客が増加したかのような錯覚に陥る。そのイベントが終われば、観光客は減るのが現実である。しかし、こうした開催都市の経験とは異なり、バルセロナの観光客は年々着実に増加している。

バルセロナは、観光客増大のために、次の5要素の改善に絶えず努めてきた。

  • ビジネス志向の人々を歓迎
  • 信頼できる情報
  • あらゆる人々のための公共空間や公共施設
  • あらゆる人々に多様性を提供
  • 広い通路や駐車スペース

しかしながら、これらの5つの要素に共通の重要な課題は、人間尊重と、製品、環境、サービスをあらゆる種類の観光客の能力とニーズに適合させる力である。

自然、都市空間、公共交通、ホテル、レストラン、歴史的建物などがすべての潜在的ユーザのニーズを満たすため、どのように改良されてきたかについて、映像を使って説明する。

改善すべき点そして課題についても論じる。


東横インにおけるユニバーサル・デザインへの取り組み

川内 美彦

東洋大学ライフデザイン学部人間環境デザイン学科教授:日本

Yoshihiko Kawauchi

Professor, Undergraduate School of Human Life Design, Toyo University: Japan

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日本で屈指の店舗数を持つビジネスホテルチェーン「東横イン」は、2006年にバリアフリー設備の不正改造問題を起こし、社会から強い批判を受けた。これに深く反省した東横インは外部から専門家を招き、「ユニバーサル・デザイン対応化委員会」を設置し、ユニバーサルな客室の開発や接客体制の改善に取り組んできた。

日本の宿泊施設におけるバリアフリーは、法規制が緩いために大きく立ち遅れてきており、しかもユニバーサルな視点で考えるという取り組みは、極めて限られたホテルで実行されてきているのみだった。東横インでは、現在は全ホテルの86%がユニバーサルな客室をもつようになった。さらに、一つのホテルに複数のユニバーサルな客室が設置されることが当たり前のこととなりつつある。今後は、このユニバーサルな客室だけでなく、一般客室の質的向上によって、顧客に幅広い選択肢を与えられるホテルに脱皮できるかどうかが課題である。

大手の東横インが積極的に整備を進めた結果、現在、日本のビジネスホテルはユニバーサル・デザインの観点で大きく変化しつつある。

東横インはどのような整備を行ってきたのかを報告する。


(2010年10月16日現在)
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国際ユニヴァーサルデザイン会議2010 事務局
e-mail : info@iaud.net
Fax : 045-901-8417
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