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KS-04: 特別講演

旅と観光のUD 1

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日本における障害者・高齢者の交通政 策とその対策

秋山 哲男

日本福祉のまちづくり学会副会長/早稲田大学非常勤講師:日本

Tetsuo Akiyama

Vice-Chairman, Japanese Association for and Inclusive Society : Japan

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1定義や概念

観光に関する重要な概念や定義を中国の易経や英国のツーリズムによって説明する。
3つの世界遺産である自然遺産、文化遺産、複合遺産を説明し、特にユニバーサルデザインと関連の深い文化遺産を詳細に説明する。
世界遺産条約の目的は、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から引き継がれた貴重な文化遺産・自然遺産を守ることである。1972年のユネスコ総会で採択され、正式には「「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約という。世界遺産の種類は三つの遺産があり、文化遺産(704)、自然遺産(180)、複合遺産(27)等がある。2010年8月で合計911か所登録されている」
歴史的市街地で世界遺産に2007年に登録されたボルドーについて説明する。人口23万人のボルドーは世界的なワインの産地であり、ローマ時代から良港をもつ町として発展した。18世紀にはワイン貿易で、黄金時代を築いている。
そして世界遺産に登録された理由は、管理の良い建築物、ガロンヌ川のワイン港、LRTによってである。


2.世界遺産の事例―ボルドー

ユニバーサルデザインの7つの概念の説明とユニバーサルデザインと観光との関係を明確にする。しょうがいを持っている人の一般的な旅行とユニバーサルツーリズムの違い示す。障害を持っている人の一般的観光は、介助者を最初から連れてゆくことが多い。そのために観光の準備とお金かなりかかる。しかしユニバーサルツーリズムの場合は、現地で介助者やリフト付きバンを確保する。その結果、費用が一般的観光より準備が少なく費用が安く済む。


3.ユニバーサル・ツーリズム

ユニバーサルデザインと観光の7つの概念を説明し、ユニバーサルデザインの間に関係を明確化します。一般的な観光とユニバーサルな観光とは違う。障害者は家から観光地まで介助者を連れてゆきます。そのために費用は高くつきます。 しかし、ユニバーサルな観光は、障害者が介護士とリフトとのバンを目的地で確保します。そのために費用は安くつきます。


4.ユニバーサルデザインの交通と観光地の事例

交通のUDは3つのタイプ、つまり、交通施設のバリアフリー、交通施設間のシームレス、人的サポートです。観光地のUDは3っに分けられ、物的BF、情報、歩行支援があります。


ヨーロッパにおけるツーリズムフォーオール—ドイツの事例

ピーター・ノイマン

ノイマンコンサルタント代表:ドイツ

Peter Neumann

Director, Neumann Consult : Germany

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人口動態の推移、そしてそれが観光産業にもたらす影響に伴い、ヨーロッパでは「ツーリズムフォーオール」(Tourism for All)がますます重視されるようになった。
ツーリズムフォーオールは、上質な旅、とても快適な旅を意味するものととらえられるようになり、観光地の競争力としての必須条件となる。

ドイツでは、ドイツ連邦経済・技術省の委託によって「利便性の高いツーリズムフォーオールの経済効果」に関する調査(2004年)が実施され、本講演者であるノイマンが調査報告書の共同執筆に当たった。この調査を通じ、移動や活動に制約のある旅行者に対してドイツの旅行産業が大きな経済的関心を寄せていることが初めて立証された。現在、休日や短期間の休暇を楽しむ障がい者によって、年間25億ユーロもの収益がもたらされている。しかしながらこの潜在的経済力も、その大半が依然として活用されないままとなっている。調査報告書は、ドイツの観光産業のアクセシビリティがさらに向上すれば、純売上高48億ユーロ、それに関連して新規常勤雇用者最大9万人が生み出されることを明らかにしている(付添人の経費、日帰り旅行、出張、会議やイベントでの旅行、さらには海外旅行者を考慮に入れていない上での数字である)。

観光産業および観光業者は、分野横断的課題として、また品質基準として、デザインフォーオールあるいはユニヴァーサルデザインを理解することによって大きな利益を得ることができるだろう。これにより、新たな企業および経済の次元が開かれ、イノベーションと付加価値が生み出される。


(2010年10月31日現在)
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国際ユニヴァーサルデザイン会議2010 事務局
e-mail : info@iaud.net
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