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招待講演者

現在地 : ホーム 招待講演者(海外) 河野 英一
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河野 英一

タイポグラフィック・デザイナー : 英国

Eiichi Kono

Typographic designer : UK

A new window is opened. http://artsresearch.brighton.ac.uk/research/academic/kono

1941年生れ。東京にてドイツの光学会社カール・ツアイス入社。欧文印刷物のデザインやアルファベットのユニバーサリティ/汎用性に興味を持ち、1974年退職し渡英。ロンドン印刷大学および英国王立芸術大学院の情報デザイン/文字可読性研究室にてタイポグラフィを学んだ後、英国にてデザイナーとして独立。現在まで30年以上のデザイン活動における興味の中心は、文字の可読性と和欧文の混植、日本語と英語、東洋的なものと西洋的なもの、表意文字と表音文字などの比較体験を、いかに現物のデザインに活かしていくかである。過去数千年にわたり人類の中核的能力として発展してきた「書くことと読むこと」が、グローバルなデジタル化によって急変している今日、ウエブページ、電子書籍、携帯やカーナビなどの普遍化に対応したスクリーン上の文字や書式のデザインは重要な問題といえる。文字や記号における視認性、視感覚、使用される環境、作成方法、伝達技術などに加え、言語表記の起源や歴史的発展過程の解釈にも、既成概念を越えた新しい取組み方が必要だと考える。

主なデザイン経歴は、1979年、世界最初のロンドン地下鉄の象徴的なロゴ・ディスプレイ用書体として20世紀初頭以来親しまれてきたジョンストン・サンズを、時刻表やポケットマップ用にも適した微小な文字サイズでも可読性を損なわない本文用として使えるようにリデザインした「ニュージョンストン」。1984年、英国テレコム社の電話帳ページレイアウトにおける文字組スペース節減と可読性改善のリデザインでは、年間三千トンの紙使用量を軽減でき、年間百万ポンドのコスト減を達成。2002年、マイクロソフト社ウィンドウズの日本語/ラテン語標準書体デザインでは、スクリーン上の可読性を飛躍的に向上させたオープンタイプ「メイリオ」をチームリーダーとして開発。その他、英ジ・エコノミスト誌、ピアソン社、英国芸術協会、ロイヤル・アカデミー、英国医師協会誌、WHスミス、トヨタ、モンブラン筆記具、ポーラなどのタイポグラフィを中心としたCIやロゴのデザイン担当。1980年から1988年、英国ミドルセックス大学講師としてタイポグラフィやビデオ放送用描画システムを指導。2006年、レディング大学にてタイポグラフィを講義。最近では、英国ブライトン大学研究員として「世界最初のヒューマニスト・サンセリフ書体をデザインしたカリグラフィーの巨匠/書字研究家/教育者エドワード・ジョンストンの業績と今日まで及ぼしている影響」を研究テーマに CETLD (卓越したデザイン教育/習得の試行計画センター) に参画。

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第3回国際ユニヴァーサルデザイン会議 2010 in はままつ 事務局
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