招待講演者

世界の安全保障問題をテーマにした執筆、講演活動を行っているフリーランスの作家。
ロンドン経済学校で社会経済と哲学を学んだ後、オックスフォード大学で教鞭を取る。
1954年に外務省に入省。第２次中東戦争（スエズ危機）勃発中の在イスラエル大使館、その後は在デンマーク大使館に勤務。1960年には、当時「ミスター・ヨーロッパ」と呼ばれていたエドワード・ヒース元首相の公式個人秘書を務めた。さらに、ボルネオ戦争中の1968年には在インドネシア英国大使に派遣され、時には英国大使代理として任務をこなした。
1969年に同省を退職、英国の新聞社「The Observer」に特別顧問として入社した。1978年、著書「The Seventh Enemy（第七の敵）」を出版。その中で、人類の生存を脅かす6つの「脅威」を(1)人口爆発、(2)食料危機、(3)資源の枯渇とそれによって引き起こされる紛争、(4)環境汚染と地球温暖化、(5)核の恐怖、(6)制御不可能な科学技術とし、7つ目の「脅威」として、それは人間の心の中にある「冷淡」「非情」「無関心」であり、人類はこの内なる敵と真剣に向き合わなければならないと警告した。この著書は大きな反響を呼び、BBC放送で番組も制作する。1990年には東西冷戦をテーマにした「Plottimg Peace」を出版した。
現在は、第3世界問題や、深刻化している地球規模な諸問題への対応を疑問視している団体等の活動に関わっているほか、定期的に英国国防省アカデミーで講義もしている。
日本では過去2回、講演をしており、また、2002年には小児科医の妻エリザベス・ブライアン氏（2008年死去）との共書「不妊症～新たな選択とジレンマ」（メディア出版社）も発刊されている。