1/4の奇跡

山元 加津子
石川県特別支援学校教諭/作家・エッセイスト:日本
私は特別支援学校に勤めています。子供たちは私にとってとても大切な友達です。子供たちは、いつも私の心を揺さぶり続けて大切なことを教えてくれます。大好きだという思いが大切だということ、生きると言うことは素晴らしいということ、一人ひとりがみんな素敵で、そして大切な存在だということ、みんなが思いを持っていて、伝えあうことがとても大事だということなど。かおりちゃん、雪絵ちゃん、宮ぷーの三人の友達のお話を通して、伝えさせていたただきたいと思います。
その一人雪絵ちゃんは、多発性硬化症(MS)という病気を持っていました。いつも、「MSの雪絵丸ごと愛し続ける」と言っていた雪絵ちゃんは亡くなる前に、遺言を残しました。「世界中の人が、病気や障害が大切だということをあたりまえに知っている世の中に、かっこちゃんがしてほしいの」雪絵ちゃんの願いはゆっくりといろいろな人の手を経て広がっていきました。