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KS-06: 基調講演・報告

持続可能な社会の構築へ向けて

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あらゆる年齢・能力の人々のニーズに対応する

パトリシア・ムーア

ムーア・デザインアソシエイツ代表:米国

Patricia A Moore

President, Moore Design Associates : USA

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真に持続可能な社会を構築するためには、あらゆる人々、あらゆるコミュニティ、あらゆるリソースを考慮し、説明し、それらの均衡をとらなければならない。経済的あるいは地理的な理由から、もしくは予期せぬ事情によるかを問わず、社会の主流から取り残された人々の基本的な物的ニーズ、精神的サポートそして生活の質に配慮し、支援していかなければならない。

出生異常、怪我や病気、あるいは時間の経過によって人生が影響されるなか、私たちは「標準」によって定義される世界で存在の挑戦に直面する。一部の人たちは他の人たちよりも「能力が劣る」といった考え方を改めないかぎり、状況を変えることによって私たちの存在自体を再定義できると確信して安心することなどできない。

Design Challenge for this New Agenda(この新たな課題に立ち向かうためのデザインの挑戦)は、持続可能な社会へとつながる日々の歩みの中で必要とされる選択と制御を私たち一人ひとりが実践・維持する方法を生み出すものである。

「未来の社会をデザインする」UDとサステナビリティ

益田文和

デザインコンサルタント / 東京造形大学教授:日本

Masuda Fumikazu

Professor, Tokyo Zokei University : Japan

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Universal Design, Inclusive Design, B.O.P. Design, Social Design, Kids’ Design, Eco-Design, Sustainable Design…これらの新たなデザイン領域に共通しているのは、従来のデザイン職能の多くがそうであったように、特定の企業や団体、あるいは特定の市場に利益をもたらすことを目的にするのではなく、社会をより良い方向に誘導するというミッションを負っているということである。さらにもうひとつ、今日の課題を見つめながらも未来に向かったパースペクティブを持っているという点でも共通している。言い換えれば、これらのデザイン活動は全て未来の社会をデザインしていることに他ならない。

その社会は、差別や貧困や迫害といった犠牲や排除の上に構築されることなく、安定的に永く続けられる、サステナブルな社会でなければならない。現在文明がもたらす圧迫の痛みに耐えている大多数の貧しい人々や、いつでも真っ先に犠牲になる子どもたち、そしてやがて重い負の遺産に苦しむことになりかねない次世代の人々、その全てを考慮に入れてこそ、Universal Designはその名にふさわしいものとなる。


(2010年10月16日現在)
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