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ごあいさつ

組織委員会会長 山本卓眞

このたび、国際ユニバーサルデザイン会議2002組織委員会は、ユニバーサルデザインをテーマにした国際会議の開催を企画致しました。
ユニバーサルデザインとは、できる限り多くの人々に利用可能なように最初から意図して、機器・建築・身の回りの生活空間などをデザインすることです。

世界一の高齢化先進国である我が国には、現在65歳以上の高齢者が全人口の約18%存在し、2014年には25%を越えるといわれています。これに視力や筋力の衰えなど加齢に伴う身体機能低下が顕著となる50歳以上の団塊の世代を加えると、現在でも既に全人口の約39%という大きな数字になります。

こうした社会の変化と共に、高齢者やさまざまな障害を持つ人々が街に出る機会も増えていますが、都市空間や交通機関はまだまだ未整備であり、時には著しく危険でさえあります。これは子供や妊産婦、あるいは言葉や生活習慣の異なる外国人にとっても、同様の問題です。不便さや事故につながる危険性は家庭の台所や浴室などの身近な場所のほか、ふだん何気なく使用している生活機器の中にも存在します。若くて健康な人だけを念頭に置いたデザインはもう終わりにすべきと考えます。年齢・性別・人種や能力の違いなどによって、不当に差別されたり、排除されることのないよう、デザインに注意深く配慮することが大切です。もちろん、デザインされたものは安全で、使い勝手も良く、そして美しくなければいけません。
ユニバーサルデザインはすべての人のためのデザインなのです。

ユニバーサルデザインを実践することは、企業にとってはユーザー層の拡大と顧客満足度の向上につながりますし、行政にとってはさまざまな立場の人々と共に街づくりを進める契機ともなります。これは、我が国の国民すべてにとって有益なことと考えます。

今回の国際会議は、1998年と2000年に米国のADAPTIVE ENVIRONMENTSが主催したユニバーサルデザイン国際会議の理念を受け継ぐものですが、むしろ日本国内の街づくりやものづくりの優れた研究事例に焦点をあて、積極的に世界へ発信することを意図しています。
さらに、産、官、学の垣根を越えて、国内外の専門家が一堂に会し、これまでに蓄積されたユニバーサルデザインの成果を評価しつつ、情報の共有化と人的交流を行うことで、より高い水準へ到達することをめざします。

ユニバーサルデザインが可能とする新世界の創造へ向けて、さまざまな立場の方々の幅広いご協賛とご協力、そして積極的なご参加をお願い致します。

なお、この会議は米国ADAPTIVE ENVIRONMENTSとの緊密な協力のもとに開催されるものです。

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米国アダプティブ・エンバイロメンツ所長
ヴァレリー・フレッチャー

アダプティブ・エンバイロメンツ・センターは横浜での国際ユニバーサルデザイン会議の開催に全面的に賛同します。

人々が世界中から集まって経験や展望を分かち合い、新しい挑戦について議論するような機会をつくることはきわめて重要であると信じています。会議は協働のための触媒であり、人々の知恵を新たなかたちでつなぐ場です。

1998年と2000年に米国で開催された21世紀のためのデザイン国際会議を主催した経験から、こうした国際的なイベントは本分野の動きを推進する役割を果たすと断言できます。その2回の会議では、日本の人々のユニバーサルデザインに対する強い期待を目の当たりにしました。デザイナー、企業関係者、メディア、政府関係者、教育者、そしてごくふつうの市民までが多数参加されたのです。今回の日本における国際会議の実行委員会にも、ユニバーサルデザインの国際的な動きにとって欠かすことのできない人々が加わっています。

今回の会議は、世界におけるユニバーサルデザインの今後にとって日本が果たすべき役割を明らかにするものと期待しています。またその成功は、われわれが2004年に開催を予定している21世紀のためのデザイン国際会議の基盤になるものと信じます。

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実行委員会委員長 古瀬 敏

国際ユニバーサルデザイン会議2002へようこそ!

ロン・メイスたちによって始められたユニバーサルデザインを議論する国際会議を、日本で初めて開催することになりました。1998年と2000年の米国での2回の国際会議の成果を踏まえ、日本でのこの分野での実践を世界の流れのなかで評価しようというのが今回の会議のねらいです。

われわれを取り巻くさまざまなもの、本来は利用者すべてのためにデザインされているはずなのに現実には使いにくいことがしばしばあります。あと12年もすれば、人口の4分の1が65歳以上になると予想されていて、世界に例を見ない急速な高齢化が進む日本でこそ、ユニバーサルデザイン、すべての人のためのデザインがもっとも強く求められています。問題を的確に解決するにはどうしたらいいか、世界各国から専門家が集い、これまでの成功例に関する知見をつきあわせ、今後の方向を探るのが今回の会議の目的です。

このまたとない機会にぜひ加わりませんか?

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