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DJデザイン・アカデミー教授:インド

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「ピラミッドの底には財産が眠っている」、「インドや中国など人口の多い国々が世界の重点市場である」と、多くの優れた思想家が述べている。ユニヴァーサルデザインは、ビジネス用語においてさえ、対象者を広げて顧客基盤を拡大し、意義を加えて顧客満足を高めるデザインのひとつの形態であり、したがって、財産を活用する上で適切なツールと言える。マジョリティ・ワールド(世界の大多数の人々が住む南の国々)に、この有益な側面を認識しているデザイナーやビジネスマンがいないことは、皮肉なことだ。彼らはユニヴァーサルデザインを単なる社会福祉活動ととらえている。こうした視点を早急に転換し、マジョリティ・ワールドのユニヴァーサルデザインを大きなチャンスと捉えることが必要である。


マジョリティ・ワールドは、伝統豊かな世界であり、現代のデザイナーにとって刺激となるユニヴァーサルデザインの理念が活かされた伝統的実践が数多く存在する。


なによりもこれらの国々には、一時的な存在である個々の人間ではなく、200万年にもわたり存在している「人類」に重きを置いた、歴史ある価値体系が存在する。能力のさまざまに異なる人々を対象とし、多様性豊かな人々を統合し、その多様性を尊重するよう私たちの考え方を転換するためには、そのような大きな視野に立った理解が必要である。


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