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工学院大学客員教授 / セコム株式会社顧問:日本

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明治大学教授 建築学:日本

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医師 医療法人 萌気会理事長:日本

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現代は、健康・医療、住宅、教育、税金、年金、福祉などの領域を主な対象とする「社会を動かす仕組み」=「社会システム」の改革が、要求されている。これらは、公共サービス、民間サービス、 NPO/NGOサービス、それらの組み合わせにより運営されている。


「社会システム」は、「できる限り多くの人々に利用可能なように最初から意図して、デザインする」必要があり、まさにユニヴァーサルデザインのフィロソフィーそのものである。


新しい「社会システム」をデザインする「社会システムデザイン」は、「物のデザイン」ではなく「システムのデザイン」であるが、そのデザイン手法が明確でなく、デザインチームの編成が不確定で、総合課題としての取組みができなかったり、結果の評価能力がないもの、などが多く見られる。


「社会システムデザイン」は、各種科学の成果に支えられなければならない上に、社会の多様な組織・機能・人・制度を対象にする実践的な行為であり、総合的デザインチームが必要である。


「社会システムデザイン」においては、対象領域の真のニーズ・問題点・改革方向などを、正確に科学的に捉えなければならない。そこで、経営学・政策科学・社会学・情報科学・建築学などの成果と知見の上に、新しく「社会システムデザイン」の方法を考えなければならない。


また、今日のネットワーク社会の情報伝達の広がりと早さは、社会システム基盤の形成に大きなインパクトを与えつつあり、このIT技術が新しい社会システムを創造する上で、手段として大きな役割を果たすであろうことは言うまでもない。


特に今回は、日本の高齢化世代が直面する健康・医療・福祉問題と都市近郊の団地再生問題を取り上げ、健康・医療・福祉システムデザイン手法と建築学的・都市再生手法との統合を考える出発点としたい。
              

 この課題は、今後10年の日本の「社会システム」の大きな課題であり、各界に大きな波紋を広げるであろう。しかもこの経験は、世界的にも必要とされる普遍性を持っている。


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