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知的発達障害は障害?個性?


10月2日から11日まで、「2007年スペシャルオリンピックス夏季世界大会・上海」が開催され、私は体操競技のボランティアコーチとして参加しました。世界各国の知的発達障害をもつアスリートに触れ合ったことで感じたことをレポートします。


1.ゆっくりだけど、ちょっとしたサポートで何でもできる水道やシャワーの蛇口、トイレの動作(中国では紙は流せない)など、何度かいっしょに練習をして、体得していきます。着替え、片付け、買い物など声がけをしながら、一人でできるようになります。


2.「こだわり」があり、ストレスに過敏同じ言葉を連呼する、バスの窓に頭を打ち続ける、決まったトイレにしか行かない、など「こだわり」感があります。ゆっくり、じっくりストレスを緩和させ、お互いの信頼を築いていきます。


3.歌、ダンス、お笑いが大好き
移動バスの中では、世界の歌合戦のような盛り上がり。閉会式では、ステージに上がって踊りまくるアスリートが多くいました。


4.炭酸飲料が大好き
スポンサーがコカコーラだったこともあり、コーラは世界でも大人気。炭酸のシュワシュワが体内を活性するようです。


5.言葉は苦手だけど、心が通じます
緊張したり慌てたりすると言葉が出にくくなるときがあります。ジェスチャーで表したり、絵や文字で書いたりすると、楽しくコミュニケーションが図れます。


6.身体の老化が早い
背中が丸かったり、腰が曲がったりしているアスリートを多く見ました。体操競技では姿勢が大切なので、トレーニングで訓練しています。


7.感受性が鋭く、とっても繊細
コーチがもめているとアスリートも落ち込んだり、攻撃的になったりします。私が体調不良になったときは、励ましてくれました(涙)。


8. 笑顔がとびきりかわいい!
どの国のアスリートも笑いかけると、ピュアなまなざしで、いたずらっ子のような表情で、笑顔を返してくれました!


各国の文化や生活習慣によっても異なると思いますが、どの国のアスリートにも共通で感じたことを記しました。


時々思うのですが、上記のような特徴は、私自身に当てはまることもありますし、私の身の回りにもそうした特徴をもった人はたくさんいます。こうした特徴を一概に「障害」と言うのは不自然に感じませんか?みんな得意なこと、苦手なことがあって、それぞれが個性だと思うからです。


同行したベテランコーチのお話に胸を打たれました。「彼ら(知的発達障害者)は、どんなに世界の医療が進歩しても2%は必ず生まれます。なぜなら、彼らこそが本当の人間性をもった人類であり、人へのやさしさを私たちに教えてくれる存在だからです」


(文・SO応援者)

※この文章は、2007年11月30日発行のゆうまぐ[第71号]に掲載されました。

<掲載日:2007年11月30日>