嘉門達夫さんのCDを2枚持っているが、その中に「鼻から牛乳」というコメディソングがある。何とも面白い歌詞で、よく笑い転げたものだ。ただ、現実にあり得る話だと感じたとき、恐怖がよぎった。
自宅で原稿を書くとき、辞書の文字が小さくてよく見えない。顔に近づけると、ぼやける。遠視になったのだ。もともと強度の近視なので、近すぎても遠すぎても見えず、ハッキリ見える距離は限られている。
文字をよく間違えて書く。修正液は必需品なので、いつも手元に置いてある。また、目がかすんでくるので目薬も近くに置いている。やっかいなことに、その二つが色も形もよく似ているのだ。
原稿に目薬をかけたなら笑い話で済むが、目に修正液は怖い。目薬を差すときはメガネを外すので、とり違えないか、いつも不安だ。「目から牛乳」のようになってしまっては、嘉門さんでも歌にはしにくいだろう。
(文・カルロス)
※この文章は、2006年6月15日発行のゆうまぐ[第41号]に掲載されました。
<掲載日:2006年06月15日>