色鉛筆を探して、近所のスーパーの文房具売り場をうろうろした。あらためて見ると、文房具売り場の配置は意外と難しい。「切るもの」と「貼るもの」が必ずしも一緒にあるわけではない。ペンがたくさんあっても、その近くに色鉛筆はない、のである。商品の形で置き場所は決まっている。
さて、ハンガーにぶら下がった商品ばかりの一画があり、そこで「左」という大きな文字に導かれて立ち止まった。左利き用を示す文字だ。はさみは、9つのうち2つが左利き用だった。なかなかやるじゃないか!時代は変わったものだ、と感心した。隣の定規にいたっては、左利き用だけでなく、メモリが読みやすいユニヴァーサルデザインの定規や、ピンク色の三角定規や分度器など、いろいろなものが並べて下げられている。ピンク色がどういう機能や役割を持っているかは不明(落としたときに探しやすいとか?)だが、定規にも「左」の文字が躍っている。
以前、聞いた話では、生まれたときに左利きの人は2割程度(一説には3割)いるらしい。ただ、矯正されたり、身の回りの道具に右利き用が多かったりするために、自然に右も使えるようになったりしていて、左利きの人の割合は、日本人では6%とも10%ともいわれている。
割合から考えると先ほどのはさみ売り場は、9つのうち2つあるのだから、かなり良い状況かも。しかしここが間違いのもと。右利きの人は7つから選べるが、左利きの人は2つからしか選べない。2割というのは量の話であって、種類の話ではないよなぁと、あらためて思う。
はてさて、お目当ての色鉛筆は、人気がないみたいで一番下の段にひっそりと、しかも12色と24色のものが一種類ずつしか置いてなかった。実は、塗り絵用に水彩色鉛筆が欲しかった。アマゾンで「大人の塗り絵」で検索して購入したのだ。懐かしい「きいちの塗り絵」だけでなく、かなり手のかかるものもある。歌ったり話しながら塗り絵をするとボケ防止になることも、最近わかってきたらしい。
4月も末だったから、新入学シーズンは過ぎて、売り場は万人向けのはず。中高年に塗り絵が流行っているのよ、と売り場の人に教えてあげたい気持ちだった。
(文・いつまでも娘。)
※この文章は、2006年5月30日発行のゆうまぐ[第40号]に掲載されました。
<掲載日:2006年05月27日>