有名な建築家の先生の授業を受けたときの話です。最初に話された内容は「建築」の語源のお話でした。先生の授業の中で一番心に残っていることです。先生が伝えたかったのは、「言葉の意味をちゃんと理解して正しく使いなさい」という教えと理解しています。
建築士の試験問題でよく使われる言葉があります。
○×問題:「プレハブ」は工場で量産することである。
答えは×。プレハブとは、「prefabricated house」の略で、建築部材を工場で生産し、現場で組み立てる建築工法。また、その建築物(辞書より)とのことです。しかし、メデイア等からの先入観で、「プレハブ=量産」のような印象があります。やっぱり辞書を引いて正しい言葉を使わないといけないようです。
残念ながら、その建築家の先生は、今年お亡くなりになられました。
いま一度、基本に戻ることの大切さを思い出します。私のようなUD初心者が諸先輩方を差し置いて執筆するのはいかがなものかと思いますが、UDの基本となる、会員相互のUDに対する価値観とUDという言葉の正しい定義を見直してみてはいかがでしょうか。
ご参考までに、インターネットの辞書で「UD」を調べると「ウード=アラブ諸国で用いる撥弦楽器」とのことです。辞書は、数年おきに更新されるので、早くUDが「ユニヴァーサルデザイン」と、一般的な言葉になるようがんばりたいと思います。
その先生からは、物事を上手く進める秘伝の方法も伝授されました。
それは、「いいかげんが好い加減」。先生のもう一つの教えは、駄洒落でした。
(文・四方山話/Let's talk about this and that)
※この文章は、2005年11月30日発行のゆうまぐ[第31号]に掲載されました。
<掲載日:2005年12月08日>