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ユニヴァーサルデザインの浸透


先日、新たに開通した横浜の「みなとみらい線」に乗って、徹底したバリアフリーとユニヴァーサルデザインの配慮がなされていることに驚きました。車いすや体の不自由な方の動線が確保されていることはもちろん、視覚障害者用の音声案内板が改札脇に設置されており、自分の目的地へはどの出口が至近か、健常者にも一目でわかる表示があります。

感心したのはトイレ。男女のトイレの中に、それぞれ多目的トイレがあり、中に入ってみると、オストメイト(人工肛門・ぼうこう使用者)用の設備まで完備していました。

交通バリアフリー法、ハートビル法などが整備されてきていますが、オストメイト用の設備や健常者にも見やすく理解しやすい案内表示までは、法律では求められていないはずです。これらの配慮を見ると設計者の「なるべく多くの人に便利に使ってもらいたい」という情熱と思いやりを感じます。

当協議会でも加盟企業が積極的にUDに取り組んでいますが、公共施設のUDは行政の介入無しには考えられません。この「みなとみらい線」のようなやさしい配慮が社会に徐々に浸透していくことを期待しています。

(文・アイルトン)

※この文章は、2005年10月28日発行のゆうまぐ[第29号]に掲載されました。

<掲載日:2005年10月28日>