「おい、キミィ、明日からUD担当!!」と、ひと月ほど前に任命された私。UDは聞いたことはあったけど、どちらかというと街や施設がUDになった(=「エレベータができた」とか、「スロープが付いた」とか)ときに初めて「あぁ、コレがUDなのね」と思う程度の人間でした。そんな私も身をもってUDを感じたことがあったのです。それが地下鉄マップ。もう1年以上も前かと思いますが、「M10」とかの表記が追加されましたよね。
実は私、どうしてだか外人さん受けが良く、別に日本人離れしている顔にも(自分では)見えないのですが、とにかくよく街や電車で、道や駅などを聞かれるのです。特に多いのが地下鉄。降りる駅がわかっていない外国人の方が(ってその前に車内アナウンスを聞いたり表示とか見てよ!とも思いますが)、半蔵門駅でドアが開くとともに逡巡しだすのです。そしてなぜだか目の前にいるわけでもない私に向かって「Is this クンダシタ??」とか聞いてくるのです。
そうなると私も、「クダンシタ」という駅名そのものと降りる駅とでダブル間違いなわけですから、「あなたがおっしゃっているのはクダンシタ駅のことで、それは次の駅です」という英語を、ドアが閉まるまでに考えて伝えなくちゃイケナイのです!
でも、今は各路線・各駅に記号・番号がつけられていて、誰でも識別できるようになっているじゃないですか! 聞けば色分けのみに頼らないことで色覚障害の方への配慮もなされているそうです。これで聞く方も「Z06?」、答える方も「ネクストステーション!」くらいで済むことになります。
そんな期待を胸に、いつ聞かれるかとずっと待っているのですが…そういえばあれ以来、聞かれなくなっちゃいました。でも、よく考えるとそれでいいのかもしれません……。
(文・柔道6級、UD初段?)
※この文章は、2005年7月29日発行のゆうまぐ[第24号]に掲載されました。
<掲載日:2005年07月29日>