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「静岡文化芸術大学」のUD取組み


「建学理念の一つとしてUDに取り組む」

(文・デザイン学部空間造形学科教授 古瀬敏)

静岡文化芸術大学は、文化政策学部とデザイン学部の2学部で構成されているが、UDを施策の軸に据えている静岡県と浜松市が中心となって、浜松市内に設立された。UDは建学理念の一つであり、大学の建物自体もUDを目指して設計されている。敷地や予算上の制約があり、完成してから数年が経っていることもあって、今見れば不満なところもあるが、それがUDの宿命であろう。



写真1:キャンパス内の様子。各棟をつなぐ経路に高低差がある場合は、スロープが設けられている。


写真2:高齢者の疑似体験をしながらさまざまな寸法の階段を上下する学生たち。

また教育においても、全学共通科目として「バリアフリーと社会」、デザイン学部必修科目には「UD」の講義と演習、さらにデザイン学部選択科目として「生活環境のバリアフリー」が設けられている。大学院デザイン研究科必修科目としては「UD特論」を設定し、UDについて基礎から専門までを段階的に学ぶことができる。ただ、学生がテーマを決めデザイン提案をまとめるUDの演習にあっては、時間的制約の中で教えるべき内容の多さもあり、使い勝手とアクセシビリティ要件の把握やUDとしての評価などの仕組みが、まだ十分に整備できていないという課題もある。



写真3:学生たちが提案・作成したUDベンチ。2004年に開催された浜名湖花博の会場に設置された。

なお、2004年に開催された浜名湖花博に際しては、学生たちに提案させたUDベンチが実際に作成されて会場に設置され、好評を博した。さらに、本学における産官学連携の主要なテーマの一つとしてUDが挙げられており、今後、より積極的に活動することを目指している。


静岡文化芸術大学 Web サイト:http://www.suac.ac.jp/(別ウインドウで開きます)

<掲載日:2005年04月15日>