このところユニヴァーサルデザイン(UD)という言葉が市民権を得たのか、あちこちで耳にします。歓迎すべきことではあるのですが、誰も彼もが、すべての現象を「これってUDだね」で片付けているため、UDの暴走期とも感じています。
「ユニバーサルデザイン生活者ネットワーク(略称、UD生活者ネット)」は、「生活者による生活者のためのUDを!」と、生活者の視点から、より豊かで快適な社会や商品の普及を目指し、意見を述べる仕組みや機会を考えていく団体です。これまでの生活者の声は、与えるもの、与えられるものという閉じた関係の中で処理され、企業末端まで届きにくい場面が多々見受けられました。しかし、UDという思想に基づく製品やサーヴィスは、でき得る限り多様な人々の要求や意見が反映されたものであるはずです。使い手の視点が、企画・製品開発から販売に至る過程(プロセス)で生かされる、開かれた仕組みづくりが今こそ求められています。
IAUDは、業種間の垣根を越えた集まりです。立場を越えた事業主体者がUDという思想のもとに一つのテーブルを囲み、生活者の視点を組み込んだものやサーヴィスとは何か、企業としてどういう責任を果たしていけるのかを忌憚なく話し合える、新しい集合体と言えます。ならばこそ、IAUDが今後合意していくものやサーヴィスの提供の仕組みは、でき得る限り多様な生活者を巻き込んだ柔軟な関係の中で、共有しあい、共創していくものだと考えます。IAUDに、新しい産業ベクトルのあり方を変え得る起爆剤としての役割を期待しています。
NPO法人ユニバーサルデザイン生活者ネットワーク Web サイト: http://www.udc.ne.jp/ (別ウインドウで開きます)
<掲載日:2005年01月28日>