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「社団法人日本フィランソロピー協会」のUD取組み


音訳配信事業 「声の花束」


当協会は、障害や年齢に関わらず、すべての人が社会に参加し、貢献することができることを目指して、企業や社員の社会貢献を推進しています。活動の一つにITを活用した音訳配信事業「声の花束」があります。これは、週刊誌や生活情報などを、障害者や高齢者を含めた全国約200人の音訳ボランティアが自宅などでパソコンに録音し、インターネットで配信するサーヴィスです。



図1:「音訳パーソナルサービス」のしくみ

現在、視覚障害者は全国に約30万人。その中で点字が読める人は約1割に過ぎません。彼らの情報入手は、圧倒的に音声に頼らざるを得ないのが現実です。しかし、「声の花束」の利用者は視覚障害者にとどまらず、高齢者、日本語を学ぶ外国人、海外にいる日本人など、ユニヴァーサルなサ−ヴィスとして利用されています。

また、この取組みを続けていくうちに、視覚障害者から「手紙や支払明細、薬の飲み方など、プライバシーに関わる私的文書も読んでほしい」という要望が寄せられるようになりました。
それらは、実際は身近な人に読んでもらいたくないものが多いのです。この声に応えようと「音訳パーソナルサービス」が生まれました。会員登録は電話ででき、その場合、声紋認証によりセキュリティを確保します。依頼者が読んでほしい私的文書を FAX、郵送などで事務局(当協会)に送り、それを音訳ボランティアへ振り分けます。ボランティアが音訳、暗号化してインターネットサーバーへ。暗号化を解除できる依頼者のみ聞くことができます。

最近は、詰め碁や音楽書など、趣味や娯楽に関する依頼も増えています。身近な人が忙しい時、頼むことがはばかられる場合にも役立つことがわかりました。 また、現在はボランティア活動ですが、これらの方々の新たな仕事づくりにつなげていきたいと思っています。

「声の花束」は、株式会社アニモの声紋認証技術と当協会のネットワークを駆使した協働事例ですが、UD開発には企業とNPOの協働が有効であることを実感しながら、今後も多くの方々の元気で温かい参加を推進していきたいと思っています。


社団法人日本フィランソロピー協会 Web サイト: http://www.philanthropy.or.jp/ (別ウインドウで開きます)

<掲載日:2005年01月14日>