小学4年生の娘が、先日クリスマスツリーを飾り終えたあと、たのしみにしていた子ども用のアルコールがはいっていないシャンパン風ジュースを、「これ、開けて!」と持ってきました。確かに大人の私でも少々開栓にてこずりました。
ある高齢者を対象とした調査によると、高齢者が不便を感じている第3位に「食品容器が開けづらい」が挙げられています。社会はますます高齢化していますが、食品容器へのUD的な配慮を求めているのは高齢者だけではありません。より、持ちやすく・開けやすく・保管しやすく・廃棄(リサイクル)しやすい容器設計の開発が望まれているのでしょうね。
食品のUDというと容器にまず目がいきますが、それだけではありません。ある自動車メーカーでは、「乗降のしやすさ」といったハードのUDの他に、ある種の高級車には「アクセルを全開にしてもいきなり全力加速しない」といった機能を付加しているそうです。後席のVIPが後ろにのけぞらないための配慮だとか。
これを食品に当てはめると、前者(ハードのUD)が容器の問題だとすると、後者のUDはどういうことになるのでしょうか?中身が「体にヤサシイ・あるいは健康に良い」、「成分やカロリー、アレルゲン、賞味期限などが配慮されている」、「なるべく多くの人がおいしく食べられる・飲める」などなどでしょうか。
現在は主に耐久消費財メーカーのハード面の配慮が、日本のUDを牽引しているのが現状かもしれません。しかしそう遠くない将来、食品やサービス分野などの、ソフトのUDがより進んでくれば、日本の社会もより人にヤサシイものになっているような予感がしています。
(この記事はTさんからの投稿を参考にさせていただきました)
(文:アイルトン)
※この文章は、2004年12月15日発行のゆうまぐ[第12号]に掲載されました。
<掲載日:2004年12月15日>