世間はいまだに“韓流”ブームが続いておりますが、今回はその“韓国”のお話です。
韓国に旅行した時のこと、ソウルの地下鉄は私たち外国人旅行者にとっても非常に利用しやすく作られていることに、とても驚かされました。
まず、ソウルの地下鉄は日本のように路線毎に色分けされていますし、各駅に番号がついているので、我々外国人旅行者にとって、とてもわかりやすいのです。たとえば電車に乗っている時には、「さっきは100番の駅だったから、目的の103番駅まではあと3駅だ」というふうに、難しい駅名を覚えなくても乗り降りできるので非常に助かりました。
また、電車から駅のホームに降りると、案内サインと共に、駅の構内を立体的に図解したイラストが大きく掲示されています。これが非常によくできており、初めて利用する駅でも構内全体をイメージすることができるので、迷うことなくスムーズに乗り換えすることができました。
一方、最近の日本においても主要駅の案内サインの文字が大きく変更されたり、駅のUD化が進んでいることを感じています。“東京メトロ(旧営団地下鉄)”では、今年の4月からソウルの地下鉄のように「駅ナンバリング」が実施され、一部の駅では立体的な構内案内図も導入が進んでいるようです。
それらは私にとってみれば小さな出来事ですが、外国人にとってみればはるかに大きな出来事なのだと、ソウルの地下鉄を利用して思い知らされました。
さらに、ソウルの地下鉄は市内の移動であれば、だいたいどこでも700ウォン(約70円)で行くことができるので、切符を買う際もあまり迷わずにすむため、本当に利用しやすい移動手段なのです。
最後に、ソウルの地下鉄に乗っていると、なぜか次の駅の案内放送が流れる直前に「ホーホケキョ!」とウグイスの鳴き声が流れてきます。最初は、あまりにも場違い(季節違い)なその鳴き声に誰もが笑ってしまいます。ところで、なぜ地下鉄でウグイスが鳴くのだと思いますか?
実はこのウグイスの鳴き声、“乗り換えができる駅”を案内する時に流されるそうなんです。どうしてウグイスの鳴き声なのかはわかりませんが、ただでさえ騒音のため聞きづらい地下鉄の案内放送であっても、その場違いな鳴き声だけははっきりと聞きとることができました。これもひとつのUDなのでしょうか。
ソウルの地下鉄に乗っていると、他にも日本ではありえない光景を見ることがたくさんあります。“韓流”ブームの今だからこそ、ぜひ韓国を訪れてみてはいかがでしょうか?
(文:ユウ様)
※この文章は、2004年9月30日発行のゆうまぐ[第7号]に掲載されました。
<掲載日:2004年09月30日>