私たち日産デザイン は「お客様の期待を超える」商品創り、デザインを目指しています。要求に合ったレヴェルではなく、期待を超える……。いろいろな側面で期待を超えたいと考えています。もちろん新しい魅力的な形態がそうですし、空間性や使いよさ、安全性、歩行者や環境への配慮などなど。
そういった開発の様々な場面で、実は「ユーザーフレンドリー」という言葉がよく使われています。特に使いよさという側面では「UD」と呼べるであろうデザインを「ユーザーフレンドリー」の一環として実践しています。ユニヴァーサルデザインとユーザーフレンドリー、概念的に非常に近いものと思います。
たとえばメーター。文字は見やすくなくてはなりません。プラス「瞬読性」が求められます。運転中にチラッと見た瞬間でも確実に把握できる書体を研究し、検証し、開発しました。既成の書体に独自の改良を加えたオリジナル書体です。

また最近のステアリング。最も運転しやすいステアリングの握り位置は、時計で言う「10時10分」の角度近辺であることはご存知だと思いますが、ちょうどその部分のグリップ断面をちょっと膨らませることにより、握り心地をさらに改善しています。
もっと大きな概念としては、運転中に機器を操作するという特殊な要因から、特にナビやオーディオ、エアコントロール類を「いかに使いやすい位置にレイアウトするか、わかりやすく操作できるモノをデザインできるか」ということが非常に重要です。ドライバーの疲労感を軽減するばかりではなく、安全運転にもつながるからです。
使いやすければ、あるいは使いやすい工夫があっても、教科書的なモノではつまらないと思います。教科書的なモノが好きなお客様もいないでしょうし、お金も払ってくれないでしょう。私たちは「ユニヴァーサルデザイン」の「ユニヴァーサル」に目(眼)が行きがちのように思います。「デザイン」があって初めて「ユニヴァーサルデザイン」になり得るのです。
デザインとは楽しいものです。お客様がにこにこしながら「ワォー!」って言ってくれるUDを目指したいと考えています。そして、そこにUDの未来があるのではないかと思います。
<掲載日:2004年08月30日>