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「UDの実現を目指して 松下電器の取り組み」植松豊行 理事(松下電器産業)


■UDは、松下電器のDNA

“製品には親切味、情味、奥ゆかしさ、ゆとりの多分に含まれるものを製出し、需要者に喜ばれることを根本的の信念とすること”。これは1942年に弊社創業者、松下幸之助から発せられた社主達示で、松下電器のモノづくりの基本を示し、今日のUD活動にも通じるものと考えます。すなわち、UDは、弊社のDNAであり社会的使命と考えています。

現在、この精神に則り「松下ユニバーサルデザイン方針」“より多くの人々への心配りを商品・サービスを通じて提供し、共に生き生きと快適に豊かにくらせる生活の実現をめざす”を定め、“デザイン基本規程”として、全社のモノづくりの基本スタンスに定めています。

また、より目標や基準を明確化するため、目指すUDの対象ユーザーを“自立者(介添えがなくても日常生活行動ができる人)”と定めていますが、その範囲を介添えの必要な高齢者や障害者にも広げる努力を怠らないことは言うまでもありません。

2003年には「松下ユニバーサルデザイン委員会」を発足させ、

  1. すべての商品にUDの思想を織り込むこと
  2. UDを「一目見てわかる」商品性に結実させること
  3. UDを実現する仕事の進め方を確立すること

を目標に、UDを切り口にした新たな典型=革新デザインの創出に取り組んでいます。


■UD開発事例

ななめドラム式洗濯乾燥機(NA-V80)は、生活研究からお客様のニーズを洗い直し、「洗濯物の取り出しやすさ」「操作のしやすさ」などの要求項目をベースに、企画、技術とデザイン部門が一体となって検討し生まれたものです。

ななめにすると洗濯層の中が見やすく出し入れがしやすいことや、節水性という利点がありましたが、傾けたドラムの重心を支えつつ回転させるということや振動処理などの難課題に対して、企画・技術・デザインなど関連部門が一体となって対応、解決に結びつけ、画期的な商品開発に繋がり、新たな典型デザインの創出が成されたと考えています。

松下電器はIAUDを通じた広範なUD活動の展開や会員皆様との連携を強め、更なるUDの拡大、レベルの向上に積極的に取り組んでまいりたいと考えています。ご支援ご協力を宜しくお願いいたします。

<掲載日:2004年07月30日>