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ジュリア・カセム

王立芸術大学院ヘレンハムリン研究所特別研究員:英国

教育

Julia Cassim

Senior Research Fellow, Helen Hamlyn Research Centre, Royal College of Art : UK

http://www.hhrc.rca.ac.uk

ジュリア・カセムは、英国王立芸術大学院(RCA)ヘレン・ハムリン研究センターのシニアリサーチフェロー。文筆家、デザイナー、研究者として、当初は感覚障害や学習障害を持つ人々が認知的また身体的に鑑賞できる美術工芸品の美術館コレクション作りを中心にキャリアを展開。マンチェスター芸術デザイン大学で美術品と美術史について学んだ後、東京芸術大学に留学し、日本政府より彫刻科国費奨学金を受けた。
1971年から1998年まで日本で過ごし、ジャパンタイムズ紙のアートコラムニストとして活躍。視覚障害を持つ人々のために、美術館所蔵の美術工芸品を鑑賞する方法を研究する非営利団体、アクセス・ビジョンを設立した。また視覚障害や学習障害を持つ人々のための展覧会を手がけ、数々の賞を受けた。1998年に小学館より出版された「光の中へ――視覚障害者の美術館・博物館アクセス」は、視覚障害を持つアーチストらによる作品の展覧会の開催とデザインにより重点を置くインクルーシヴデザインにおける仕事や、これまでの経験をまとめたものである。
1998年に英国へ戻り、ヘレン・ハムリン研究センターに入る。2000年以降は、イノベーションや包括的思考(インクルーシヴシンキング)を刺激するものとしてのデザインプロセスに障害を持つ人々を参加させることや、インクルーシヴデザインの方法論に関する知識をデザイン界や実業界に移転させることを中心に、研究を展開している。
彼女は毎年、重い障害を持つ人々が、実際のデザインプロジェクトを手がけるデザイン専門家チームと手を組んで、主流市場向けの革新的な製品やサービスを開発するという、DBAインクルーシブデザイン・チャレンジを開催している。この取り組みは、再現可能なインクルーシヴデザインと適切な方法論を開発・普及し、それによってデザイナーがインクルーシヴデザインの原則と実践、クリエイティブと商業面の原理を理解し、彼らの仕事にそれらの知識を生かせるようにすることを目指すものである。
このプロジェクトに関する情報は、ヘレン・ハムリン研究センターのウェブサイト(www.hhrc.rca.ac.uk)を参照。



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